私のひいおじいちゃんが建てたと言われている実家(私はひいおじいちゃんを知りませんが)築100年以上経っています。トイレとお風呂は離れにあって、トイレはいまだに汲み取り式だし、お風呂は薪で沸かすお風呂です。
家のほうも、いろいろなところにガタが来て、隙間風や、雨の日には雨漏りがいたるところで起こっています。
それでこのたび、屋根の張り替えとトイレお風呂場と食卓エリアのプチリフォームをすることになりました。
昨年の冬から始まり、大工さんの怪我などがあって思うように工事が進まず、今月の8月にやっと完成したようです。
完成したばかりでほとんど使っていなくて、帰省すると新築状態でした。
築100年の家をリフォームできる大工さんは地元にはなかなかいないらしい。
ちょこっとしたところに工夫してくれていて面白い。
木の取っ手。
使わない食器で溢れていた古い食器棚に代わって、新しい食器棚もいい感じに作ってくれています。
食器棚の横にある年代物の古時計はぜんまい式。これは捨てないでね!と言っていたのですが、残してくれ今も現役で時を刻んでくれています。
暗いイメージだった実家が明るくなりました。大工さんすごいなぁ〜。と思っていたら、
お世話になった大工さんが手掛けたカフェがあるというので行ってみました。
宿毛まちのえき林邸
明治時代の政治家の邸宅として建設され、政治家支援者の集いの場だった林邸には、大きな座敷や客座敷、宴席、刺客に備える見張り部屋や1階と2階をつなぐ隠し梯子など独特の機能を多彩に乗り込んだ建築となっていて、歴史的な住宅建造物として130年に渡り、親しまれてきました。
市に寄贈され、2017年早稲田大学建築学科の研究室の協力のもと、復元されることになりました。
単に昔の姿を保存、復元するだけでなく、地域の人たちの活動や歴史が今後も紡がれていく場所となるように、地域の住民の意見も集められ、生まれ変わったそうです。〜一部パンフレットより抜粋〜
そんな林邸にある林邸カフェ。
円形のキッチンで、窓が多くて明るい雰囲気。
コーヒーゼリーとキャラメルの林邸パフェ。白玉も入っていましたー❣️ 上に乗ったくるみの食感が◎。
娘が頼んだパインミルクフラット
色合いも、夏らしく美味しかったです。
作家さんの作品を、販売していたり、ワークショップや、ギャラリー展示もしているようです。
昨日はヤマモトダイゴさんというイラストレーターの方の展覧会をされていました。
古い家と、ダイゴさんのゆるい感じのイラストがいい感じに調和していました。
いくつかの部屋に飾ってあり、部屋をめぐって作品を探すのが楽しかったです。
古民家っていいなと思うような、所がたくさんありました。
林邸の建物の中で1番気になったところが、組子細工を使った壁です。
こちらの壁を作るにあたり、東大の教授が協力してくれたようですが、現在の建築基準法の耐震基準に合わせるには、大掛かりな耐震補強が必要だったところ、むやみに壁を増やすと広々とした雰囲気が損われてしまいます。そこで透明な強化ガラス耐力壁と伝統的空間にマッチする組子細工耐力壁を使い分け、林邸の持つ開放感を生かせる耐震改修としました。〜パンフレットより〜
こちらの組子細工、どうやって作ったのだろうと真剣に見れば見るほど作った人の凄さが分かります。
伝統工芸を生かしつつ、おしゃれで耐震性を備えたこの壁に感動しました。
他にも見所満載の林邸、また、主人と息子と一緒に行きたいと思いました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました☺️